2018年 善住寺春休み子供修行体験 『第33回小豆島親子遍路』

2018年 小豆島親子遍路

 快晴の空の下、兵庫北部よりやって来た善住寺ファミリーは、本日瀬戸内海の離島小豆島の地に上陸し、お遍路の旅を行なった。

 

  青い空。 

碧い海。 

緑の山々。 

黒くそびえ立つ岩肌。 

 その中を駆け巡る白の装束姿の可愛いお遍路さん。  


 暖かな日差し。 

心地よく涼しめる風。 

満開の桜。 

 響き渡る般若心経の声。 


 時には一心に、 

時にはダレまくりに、  


 溢れんばかりの笑顔がはじけ、 

かと思えば喧嘩して髪を引っ張り合い泣き喚き、 


  思いやり合い、

 貶め合い、 


  シャキッと正座し、 

ぐでんぐでんに寝転がり、 


  なんでもありだね、子どもの遍路は。 

 素敵だわ。 


 今でもいろいろ頭をかすめる「ちゃんと」とか「こうすべき」とか「行儀」とか「礼儀」とか昔うるさく言ってたものはなるべく置いておいて、この島を味わうことにシフトしていこうとしている。


  あ〜、僕はここでみんなと過ごせるのが嬉しいんだな〜。



【第一日目】


 朝6時、善住寺のある熊谷発。

例年より温かくて、かなり薄着。

 全16人での旅。

もうあと6人くらいは欲しいな~。

 寝坊して慌てた妹と甥っ子も無事鳥取で合流。

 西粟倉村のアワクランドで休憩。

今回も妻と三人娘と来れたことがとても嬉しいよ。

 

 日生港から小豆島へ向かうフェリーで早めの昼食。

 かっぱえびせんでカモメを呼んだけど、来なかった。。。残念。

 

 いよいよ上陸。

まずは毎年ここには必ず行く、子供たちが大喜びの修行場「笠ヶ滝」へ。

 去年はおんぶ紐でおぶった三女も、今年は果敢にチャレンジ。すごいな、できたな~。

 下りの方が危険。特に気を付けて。

 

 ふもとの龍湖寺。予定してなかったんだけど、トイレに行きたくて寄ったよ。

 鐘楼堂と桜のコントラストが素敵。

 

 本覚寺。

 

 等空庵。

 

 瑞雲堂から松林寺へ。

 

 瑠璃堂。久しぶりに来たな~。

 桜の下で死にたいという望みを叶えた西行法師のことが浮かぶようなシチュエーションだったな。


 長勝寺。大石内蔵助ゆかりのお寺。


 大部の観音寺。

巨大な木魚をみんなが叩いたよ。


 シーサイドにある「かつや旅館」。

部屋からの眺めも最高。

 お遍路後のフリータイム。 これがたまんないね。  

「かつや旅館」の前はすぐにビーチ。 すごく暖かくて穏やかで南国気分。

 ぐしょ濡れになってた


【第二日目】

7時 朝のおつとめ

7時20分 朝食


 さ~今日も張り切って行こう!

桜満開の円満寺。

 ここの門前で長松写真館さんに来てもらって記念撮影。

  

 仏谷山。小豆島で御祈祷といえばここだよね。

 ここはパグのお寺としても秘かに有名らしい。


 仏谷山から西の滝へと続く、昔ながらの遍路道。


 西の滝。ここは尽きることなく湧き続けるという龍水のスポット。

 今回の小豆島の念願。

前回は夫婦で遍路姿の写真を残したので、今回は5人一緒に遍路姿を収めたいなと思ってた。

 やったね。


 すっかりと打ち解けた三人。それぞれ別の小学校。


 こちらも桜の名所、常光寺。

 ここでお昼のお弁当。花見だ花見だ~。

 妻は境内から外れた神社の巨木に惹かれたんだって。


 ちっちゃい子たちにとって、お参りばかりじゃ退屈かもね。

ってことでやってきた二十四の瞳映画村。


 田ノ浦庵。

 

 脇にはブランコがあって、ここでも少しだけ遊んだね。


 坂手の観音寺。


【第三日目】

6時45分 朝のおつとめ

7時 朝食


 江洞窟。

 お接待を受けたよ。


 浄土庵。

 ここでもお接待。豚汁をいただいた。

みんなよく入るな~。僕は無理だった。


 蓮華庵・大乗殿。


 最後に霊場会にお礼参り。これにて結願。

 みんなが鳴り物を持つとおつとめも楽しそう。


 波止場で昼食。


 そしていよいよ小豆島に別れを告げる。

 ありがとう小豆島。 

 また来るからね小豆島。 

僕たちは、 小豆島八十八箇所霊場のお遍路を終了した。 


  帰りの海路はカモメも来てくれた。

 いよいよ我らの地元へ。

三日間の道中の無事に感謝して般若心経。

運転手さん、そして皆さん、本当にありがとうございました。

 こうして皆が日常へと戻っていった。




 離島でリトリート。 それはバカンスと何が違うのか。  


 大いなる何かの力に生かされている。 

不思議な采配を感じる。 

その目に見えないいのちの息吹を感じること。  


 そして僕らは大宇宙の息吹通す空っぽなパイプになること。 

心の水に仏日をくっきりと写してやること。 

 そんな意図がある。 


 そこが自己の体と心を癒すだけのバカンスとは違う。 

大いなる文脈の中に自分の物語を繋げてやるのだ。 


有り難い。 

不思議だ。

生かされている。 

おかげさま。  


 その見えなくとも確かなるスピリチュアルな体験を「霊験」といい、 それを体験できる場を「霊場」という。  

 僕らはそれに焦点をあてれはあてるほど、霊験を積み重ねれば積み重ねるほど、起こること全てを信頼して委ねることができるようになると、感じている。  


で、何をしたかというと、 島の霊的スポットでお経を唱えて回っただけ。

 ほんとそれだけなんだけどね。 


三日間、最高な日々だったよ。 


スッキリした〜☆ 

クッキリした〜☆

善住寺春休み修行体験『小豆島親子遍路』

善住寺住職の山地弘純です。春休みに小豆島でお遍路体験を一緒にいかがですか?自然に囲まれた小豆島にある弘法大師ゆかりの八十八カ所の霊場をかわいい子供のお遍路さんとその親御さんとで紡ぐ修行体験。修行とは苦しい行ではなく、大きな力を感じ、委ねるという自分の明け渡しではないでしょうか。ぜひどなたでもご参加ください☆

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